40代サラリーマンの投資記録

投資結果を記録に残しています。

営業はいらない 三戸政和

営業はいらない

 

帯表:


ホリエモン「最も大事で最も必要ないもの、それが営業ということだ」
20年で100万人の営業マンが消えている。

帯裏:


営業マン不要という残酷な現実
第一章 サラリーマンの不幸の根底には「営業」がある
第二章 世界はもう「営業不要」で成功し始めている
第三章 テクノろーじが営業を殺す
第四章 営業マンはどこに向かうのか
第五章 営業マンを自由にする「小商い」のすすめ

気になったポイント


・営業が苦しんでいるのは「大量生産・大量消費」という構造上の問題。
 生産量を増やし、一つ当たりのコストを下げる。
 製品を極限まで作りそれを売りさばき利益を確保するビジネスモデル。
 足し算の戦略=機種の数、機能を積み増す。
・産業活動は製品を生産するプロセスではなく顧客を満足させるプロセス。
 (車に本質的に求めることは移動するということ)
 (モノ売り→コト売りとは何か?を端的に表している非常にわかりやすい説明)
・戦略→作戦→戦術
 戦いを略す→戦いを作る→戦いを勝つ
 「大量生産・大量消費」の中にある「プロダクトアウト」、「マーケットイン」。
 この戦略しか取れない企業で苦しむのは末端の営業員。
・プロダクトアウトとマーケットインをつなぐ戦略が「エクスピリエンス優先型戦略」
 例えばテスラ、スターバックス
・「どんな商品が欲しいか」ではなく「どんな商品だったら圧倒的に感動するか」
 (商品自体がストーリーを持っている。Product talks by itself。)
これができれば営業はいらない①
これができれば営業はいらない②はテクノロジー代替。MA、SFACRM
MAを屈指したマーケティング活動で見込み顧客の購買意欲を最大限に高める。
SFAは見込み顧客への提案からクロージングまでサポート、
各営業の能力を最適化するツールで効率化を図る。
CRMで商品購入後の顧客との関係を維持するもの。
・営業マンが使う時間。日本は顧客との面談25%、アメリカは42%。
 会議、資料作りで仕事をやった気になっている。
・これらツールがあれば営業に管理職は不要。
アメリカは国土が広いためこのような効率化が普及した。
・ホスピタリティもテクノロジーで代替される
・では営業はどうするべきか。一つは経営側に回り戦略を立てる側に立つ。
ブルーオーシャンではなくブルーポンドを見つける。
 市場を独占でき、顧客ロイヤリティを高める。大手参入メリットないところを狙う。
・自分でも全くいいと思えない商品を無理やり売りに行くことをやめよう。
 雇われ脳から脱却して「戦略立案の自由」を取り戻そう。
・成長は上場企業であるから求められる。投資家の要請。
 (成長しなければ新しい投資(ヒト・モノ)への投資ができない)

所感


ぼやっと思っていたことが一冊の本にまとまっていて頭がクリアになりました。
御用聞き営業、飛び込み営業、接待営業。
社会人になって営業やり始めてからずっとそんな営業はやりたくない、いやできない。
と思ってきました。
日本にいるとあまり実感しませんが海外(ヨーロッパ)ではこの流れ実感します。
その中で自分、営業は何をすべきかと思い描いていた将来の営業像とここに書かれていることは完全に合致、納得です。

大量生産・大量消費型の日本企業がエクスピリエンス型に変わるのは容易ではなく、
また業種によってはかなりハードルが高いです。
エクスピリエンス型のためには今の時代多品種少量生産で利益があがる体質が必要。
そこへ自分たちを持っていく戦略転換ができれば会社として将来は明るいと信じたい!